こんにちは、Z世代のキャッシュレスです。今回は三大メガバンクの一つである三井住友銀行が11月にオープンした新店舗に行ってきた感想を交えながら、最近増加している銀行の新店舗についてお伝えしていきます。
三井住友銀行 ストアとは?
三井住友銀行が展開を進める新業態「ストア」は、従来の銀行支店より簡素な店舗で、手続きではなく資産運用の相談や、Oliveの申し込み(口座開設)を中心とした店舗です。
これまでの店舗との主な違いは以下のとおりです。
- 駅前の一等地よりショッピングモールの中など日常的に利用する場所に立地
- 外貨、法人や個人事業主の取り扱いはしていない
店舗の概要
先日11月11日に新たにオープンしたストアは愛知県名古屋市中区の「栄セントラルパーク店」と同市西区の「則武新町店」です。
前者は名鉄瀬戸線栄町駅、地下鉄東山線・名城線栄駅に直結する地下街「セントラルパーク」に、後者は名古屋駅から北に15分ほど歩いた場所にある「イオンモールNagoya Noritake Garden」にあります。
どちらも名古屋を代表する2大ターミナル駅の近くであり、人通りも非常に多い場所に位置しています。
営業時間は平日の10:00~16:00(15:00以降は資産運用の相談のみ)、無人受付が平日19:00までと土休日の10:00~18:00です。ATMは施設営業中はいつでも利用できます。(日曜21:00以降は利用不可)
今回はその中でも「栄セントラルパーク店」にお邪魔しました。
来店レポ
先述のとおりこの店舗は名鉄、地下鉄の駅から出てすぐの場所にあり、付近にはガラスのまるい屋根で知られる「オアシス21」や、地上には三井ショッピングパークアーバン「レイヤードヒサヤオオドオリパーク」、「中部電力MIRAI TOWER」(テレビ塔)があります。
店舗の設備としてはATM1台、税金の払い込みなどができる多機能ATMが1台(来店時は調整中でした)、それに無人受付用のタッチパネルがありました。ほかにはだれでも利用できる椅子が多く設置されていました。
私が来店したのは金曜日のお昼どき。10分ほど滞在しましたが、ほかにはATMを利用される方が1名いらっしゃいました。
店内の掲示などはほとんどがOliveの案内でしたが、その中でも目についたのは名刺ほどのサイズのコンテンツカードとタブレットに表示されているOliveタイプ診断でした。
コンテンツカードは3種類が用意されていて、店舗にいなくてもOliveにふれることができます。
Oliveタイプ診断は3つほど質問に答えると自分にあったOlive利用タイプがわかるというもの。もちろんスマホでもアクセスできます。
私はすでにOliveを利用していますので対象外ですが、オープン記念キャンペーンとして、今年中にこの店舗でOliveアカウントを開設するとオリジナルのタンブラーがもらえます。
この店舗を訪問して感じたことは、とにかくOliveの「簡単」「便利」「お得」さを押し出していることです。一応三井住友銀行の店舗ではありますが、実質的にはOliveを申し込む、利用するための店舗であると思いました。そういった意味では銀行だけど銀行ではない新しい店舗であるという印象を受けました。
なぜ銀行の新業態が増加しているの?
このように商業施設の中などに設置された銀行の新店舗は三井住友銀行以外でも続々出店しています。例えば同じく三井住友銀行が渋谷と下高井戸に出店している「Olive LOUNGE」やりそな銀行の「りそな!n(イン)」などがあります。
ではなぜ銀行の新業態の店舗は増加しているのでしょうか。それには主に2つの理由があります。
1.銀行に訪れる人が減っている
まず挙げられるのが「従来型の銀行に来る人が減っている」という点です。これまで銀行の支店は駅前や街の一等地にありました。またそこでできるのは手続きがメインでした。しかし、現在はネット銀行に限らず多くの銀行がインターネットバンキングを推進しており、ほとんどの手続きがスマホで完結するように。
そんな状況下で支店は高コストながら収益性が低い、銀行にとっては削減したいものとなりました。そこで既存の支店をなくして近くの商業施設などに移転するケースがみられるようになりました。
2.対面での相談を重視するようになった
先ほどの理由は後ろ向きなものでしたが、こちらは店舗を前向きに捉えています。手続きがオンライン化する中で銀行の店舗に残された役割は対面での相談に応えるというもの。それを示すように最近の店舗は相談に使う対面テーブルなどが店舗のメインになるようになりました。
先述の三井住友銀行の店舗でも、店舗のうちATMや手続きのスペースはごく一部で、相談のために使うテーブルなどが面積の大半を占めていました。
銀行にとって資産運用やローンなどは収益性が高く、顧客にとっても銀行で対面でお金の相談ができるのは安心感や信頼感を持てます。
そういったニーズに特化するため、最近の店舗は商業施設など気軽に訪れやすい場所に立地しているのです。
まとめ
今回は三井住友銀行の新店舗に訪れた感想となぜ銀行の新業態の店舗は増加しているのかを解説しました。銀行にお堅いイメージを持たれている方も多いと思いますが、最近の店舗は気軽に立ち寄れるところが多いので、ぜひ足を運んでみてください。
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